鈴木メモ

Illustratorの練習メモとか、最近はフォントを作ったり。

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ハッピーバースデー(仮)フォントづくりの経過(イラレ複数アートボード&OTEditマクロ)

      2018/09/16 フォント

作業再開につき、とりあえずの経過メモ。
イラレ複数アートボード&OTEditマクロでどうにかならないかという模索。
(私の作業環境はWindows7+OTEdit for Windows+Illustrator cs5です。)

ここまではできてるんだけど

以前にハッピーバースデーフォントを作ろうとしている、という記事を書きまして。
その後予定通り約一ヶ月でふんわりラウンドと同じ文字数のひらがな・カタカナ・アルファベット・記号はフォント化できました。
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で、このまま漢字もつくっちゃおうかな!と思ったところで・・・。
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今までOTEditにイラレからコピペで1文字ずつ持って行って作業してたんですが、漢字かあ…またコピペを繰り返すのか…漢字は数が多すぎるよなあ…と思ったらこれがまた気が重くてすっかり手が止まって数ヶ月が経過してしまいました。

調べてみたら漢字は第一水準&第二水準で約6,300字。
調整したりもするから1文字2回と考えてもその倍のコピペ。
これはもう手作業じゃ無理っぽい。

もっと楽してフォントをつくれないかな?

というわけで、作業方法の見直しを図ることにしました。
今までのコピペをやめて、かわりにOTEditのマクロ機能で取り込みしたい。

まだ改良の余地がありますが、作業はこんなふうにしようかと。
(悩み中なので具体的な手順は書いてません。)

OpenOfficeで文字と文字コードの表をつくって、
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イラレのスクリプトで複数アートボード96個を自動で作成。
(注:アートボード数の上限が1ファイル100アートボードまで。)
アートボードはOTEditの文字一覧と合わせて確認しやすいよう0~Fの横並び16列。
このスクリプトで同時にアートボード名に16進数4桁の文字コードを流し込む&アートボード上にガイド用の文字も入れる。
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新規レイヤーを作って文字を描く。全部描いたらガイドレイヤーを非表示に。
「書き出し」でアートボードごとにpng画像として一括書き出しする。
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16進数のファイル名の文字画像が一気に書き出される。
(注:イラレの仕様でファイル名は任意の文字+アンダーバー_+アートボード名になる。)
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OTEditマクロでpng画像(ビットマップ)を連続インポートしてできあがり。
(注:マクロはサンプルマクロを多少書き換えたものを用意。※ImportBMPFileについて後述あり。)

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●このやり方の良さそうなとこ
この進め方だと、大雑把に6,300字÷100で、
63個のイラレファイルを穴埋めすれば漢字が完成する見込みが立つ。
作業経過が分かりやすいのはいいかも。
あと自動で読み込みするから、コピペの取り違えの心配もないし、コピペの労力を文字描きの方に回せそうなのがいいかんじ。

●このやり方のダメそうなとこ
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2018/9/16追記
OTEdit for Windows アップデート内容のページのV9.5.0 (2017年10月4日 無償バージョンアップ)で複数SVGインポートができるようになりました。以下文章は古い内容を含みます。
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このやり方でいいのか悩むところもあって、OTEditはSVG(ベクター形式画像)をマクロで連続インポートできない。(ちなみにSVGの1ファイルずつの読み込みは可。)
そのため書き出しはpngやjpgなどビットマップ画像にしてから読み込み、OTEdit側でイラレのライブトレースのような仕組みでパス化することになる、つまりイラレで作ったパスをそのまま維持して持っていけない。残念。
せっかくパスで引いたから、ほんとはできればパスのまま持って行きたい。
ただOTEdit側のトレース精度は結構いいし、イラレの書き出し時の設定でも精度は上げられそうなのでそこまで悲観しなくてもいいのかな。明朝みたいなのは無理だと思うけど今回作りたいのは手描き風フォントだから、パスの歪みも多少はあってもいいのかもしれない。
(注:書き出しを高解像度にすると書き出しにもインポートにもその分待ち時間が長くなるし、アンカーポイントも増える。)

◎連続インポートマクロ(ImportBMPFile)について
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2015/2/28追記:
以下の問題はOTEditの2015年2月5日のOTEdit for Windows無償バージョンアップで修正されています。
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他にも困ってる人がいるかもしれないので。
OTEdit for Windows バージョン:7.8.0及び最新8.1.0でImportBMPFileメソッドで連続インポートさせると文字が1つづつ後ろにずれてしまう現象がありました。
対処法が分からなかったので武蔵システムさんへメールで問い合わせたところ
Doc.ImportBMPFileの下に
Application.PeekAndPumpMessage
の1行を追加してくださいとのお返事があり、これで解決しました。

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最短距離の手順ではないかもしれないけど、
とりあえずこんなかんじでフォントづくり再開して、漢字作ってみようと思います。
フォントは出来たら販売してみたいなあ。