ロジクールマウスのFlow機能はiPadで使えないけど、「ユニバーサルコントロール」で2画面の行き来ができるようになってた
ダブルクリックとホイールスクロールのしすぎで手が痛くなってしまったのでマウスを買い替えました。
長いことロジクールのPebbleを気に入って使ってましたが、今回ロジクールMX MASTER3sとロジクールMX Anywhere 3を購入。
しばらく2台使ってどちらが負担がないか作業で使い分けるとかして試してみるつもりです。
高速スクロールホイールとダブルクリックのボタン割当てで楽になるといいなと期待。
マウスの初期設定で、iMacとiPadの画面をマウスが行き来するFlow機能で混乱したので覚書です。結果としては出来ました。
iPadではLogi Options+をインストールできない
このマウスはロジクールの公式サイトからLogi Options+というソフトをパソコンにダウンロードすることで、カーソルのスピードやボタンの割当などを自分で設定できます。
Logi Options+の中にはFlow機能の設定もあり、WindowsとMacをシームレスにマウスが行き来することができるようになります。
Logicool Flowの解説ページ
https://support.logi.com/hc/ja/articles/360023188134
しかし、以下のページにもあるようにiPadOSはFlowに対応していません。
Logicool Flow の対応オペレーティング システム
https://support.logi.com/hc/ja/articles/5304120537879
iPadにLogi Options+をダウンロードしてもiPadではインストーラーを展開出来ず、iPad用のアプリもありません。iMac側のLogi Options+から「Flowのセットアップ」ボタンを押してもiPadは連携候補に出てきません。
Flow機能は使えませんがiMac、iPadとそれぞれにマウスをBluetooth接続して使うことはできます。
マウス裏には切り替えボタンがあるので1をiMac、2をiPadのようにペアリングしておき、時々ひっくり返してボタンを押して切り替えれば三台までを1つのマウスで使えます。
と、ここまで調べてFlow機能はあきらめたんですが、
数日使用してiMacの横にiPadを同時に開いて作業してたら、マウスポインターがいつの間にか
iMacの画面からiPadの画面の中にしれっと移動してたんです。
Flowは設定できなかったはずなのに!?とびっくりして調べなおしたところ、ロジクールのFlowがなくても
Macの機能でマウスの移動ができるようになっていました。
iMac・iPad間では「ユニバーサルコントロール」が使えるようになっていた
ロジクール MX Anywhere 3は販売日が2020年10月なので、iPadではFlow機能が使えないという感想も調べ中にたくさん見かけたのですが、Macには2022年03月のmacOS Monterey 12.3から「ユニバーサルコントロール」が追加されています。
このアップデートのおかげで、iPad側にLogi Options+をインストールできないままでも、ロジクールのFlow機能のようなことができるようになっていました。
Apple純正のMagic Mouseでなくても大丈夫みたいで、ロジクールMX MASTER3s・ロジクールMX Anywhere 3・ロジクールPebble全部試してみて出来ました。
詳しい対応バージョンや、画面の左右配置の設定などはAppleの公式ページへ
https://support.apple.com/ja-jp/HT212757
対応バージョン、同じAppleIDを使用していることを確認。連携したい2つの画面をオンにしておき、マウスの矢印を画面の左右の辺どちらかに押しつけるようにすれば隣画面に行けます。
iMac・iPad間の「ユニバーサルコントロール」まわりの設定あれこれ
ちょっと使ってみただけですが、設定の覚書です。今までiPadをマウスで動かしたことがなかったので慣れない。
・マウスカーソルが最初に別画面に入っていく時は引っかかる感じの溜めがあるけど、その後はするする行き来できる。(Wi-Fiが不安定な時入れないかも?)
・別画面でもホイールスクロールが効き、2画面間でのコピーペーストもできた(iMacのデスクトップにあるファイルを、iPadの「ファイル」フォルダ内へペーストできた)。
・サブ画面でマウスを動かしてる時は、メイン画面用のキーボードを使ったままサブ画面に文字が打てる。
・マウスがすり抜けていく辺の位置関係はシステム設定(歯車アイコン)-ディスプレイ(太陽マーク)-配置ボタンで左右好きな位置に設定できる。
・iMacの画面四隅にホットコーナーを設定している場合はそちらが優先される。
・【iMacがメインでiPadがサブ】:iMacと接続したマウスを動かすことでiMacのスリープ解除(画面オン)できますがiPadのスリープの黒い画面にはマウスが入っていけない。一度手でiPadの画面タップするなどで画面をオンにすれば入っていける。
・iPadのポインタは矢印ではなくて丸型。見つけにくいので、iPadの設定(歯車アイコン)-アクセシビリティ(青い人形)-ポインタコントロール(青い四角)でポインタサイズ大きめ、カラーをホワイト、ボーダーの幅を少し太めにすると見やすい。
・iPadの音量ボタンは右上のコントロールセンターにもありますが、無段階でマウスでは操作しにくいので、iPadの設定(歯車アイコン)-アクセシビリティ(青い人形)-タッチ(青い人差し指)からAssistiveTouchをオン、(=疑似ホームボタンの表示)、待機状態の不透明度を80〜100%に、メニューを常に表示をオンにして、シングルタップを「メニューを開く」、最上位メニューをカスタマイズで+マークから2つ追加し「音量を上げる」「音量を下げる」をそれぞれ選択するとマウスでも1段階ずつカチカチ上げ下げできるのでやりやすい。音量ボタンの他にはAppスイッチャー、ホーム、画面をロックなども使いそうなので追加。
・YouTube見るのに「ホーム画面とマルチタスク」のステージマネージャ、「一般」のピクチャインピクチャあたりの設定も便利かも。
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以前2019年10月のSidecar機能(2画面のミラーリングと拡張)が追加された時はすぐ試して、使わないなとなったのですが、(iPadのAdobeFrescoの「コピーを開く」でiMacのイラレに転送するのがすごく便利だったので)しばらく作業環境が安定してたこともありユニバーサルコントロールの追加にはこれまで気がついてなかったです。
2画面表示のマウス操作はYouTubeやZOOMなどスタンドに載せて見ている時に使い勝手良さそうなので、せっかくなのでしばらく使ってみようと思います。
この記事を書いた時の作業環境です。
2023年5月現在。
iMac: macOS Ventura13.3.1
iPad : iPadOS16.4.1
追記:マウスのスリープ復帰が安定しない
マウスを同時に3台繋いだり、設定をあちこち触ったりしてたので
なにか私の設定がおかしい可能性もあるけれど、マウス単体として
Macのスリープから復帰するとLogi Options+の接続が切れてカスタマイズ部分が反映されないことがあるっぽい?
矢印ポインターとホイールは動くけど、サイドホイール・サイドボタンが初期設定に戻っているような。
復帰後反応にムラがあって、最長でも20秒くらいすれば正しく反映されるけれど、ちょっと使いづらい。
「Logi Options+ スリープ」で検索すると同様の報告はすでにいくつかあるので今後のアップデートで直ってくれるといいなあ。
頻発するなら、カスタム機能は無いものとして初期設定のまま使うか、スリープにする時間を伸ばすか。
Logi Options+の設定‐「デバイス設定をリセット」でカスタマイズ部分を初期化して、もう少し様子見。
追記:MX Anywhere 3で落ち着きそう
・MX Anywhere 3のスリープ後の遅延はほとんど気にならない2〜3秒くらいに収まっているので、良しとすることに。
今まで細かくスリープさせていたのをやめて、黒っぽいスクリーンセーバーを使うことにして、スリープまでの時間を伸ばしたのがよかったのか、アップデートが効いたのか?
MX MASTER3sの方はサイドホイールのスリープ遅延がまだ気になるので、左手用にするかipad用にするかで使う。
・MX Anywhere 3のクリック音に耐えられなかったので左右のスイッチを静音スイッチにパーツ交換をした。
何十年振りかのはんだ付けだったけど、なんとか成功。静かで快適になった。ホイール下のスイッチも音が気になったので上からシールを被せて貼ったら静かになった。
・「ユニバーサルコントロール」の2画面連動をするとWi-Fiが不安定になることが分かったので、気づかないうちに「ユニバーサルコントロール」で矢印が隣画面に行ってしまうのを防ぐために
ディスプレイー詳細設定で「ポインタとキーボードを近くにあるすべての Mac または iPad 間で移動することを許可」をオフに変更。
追記:静音タイプが出るみたい
私が買ったのはこっちのMX Anywhere 3と、
Kailh ミュートマイクロスイッチ マウスボタン
今アマゾンみたら静音タイプが6月に販売するみたい。
もう少し後だったらはんだ付けせずにこっち買ってたな。
販売前だけどロジクール MX ANYWHERE 3S MX1800GR 静音
*この商品の発売予定日は2023年6月8日です。