鈴木メモ

Illustratorの練習メモとか、最近はフォントを作ったり。

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かすれパターンスウォッチの作り方

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グランジ風スタンプ風などの面の部分のかすれに使えるかすれパターンスウォッチを作ってみました。
ベクターなので解像度の心配無し&最後に透明分割すればかすれのパスも取り出せます。

あまりリアルさを追求しないスタンプ位のサイズ感のものに、効果-ラフなんかと合わせて使うといいんじゃないでしょうか。

かすれパターンスウォッチの作り方(Photoshop→Illustrator)

グランジ風のかすれで実際に使ったかすれパターンの製作メモです。色々アレンジ出来そうです。
→このかすれパターンを使っているサンプルデータはこちらから
(かすれパターンスウォッチの自作が面倒な人もどうぞ。cs5です。
グランジ風のかすれ記事に置いてあるデータと共通です。)

●Photoshopを起動し、新規ファイルをサイズ350×350pixel,解像度350pixel/inch,RGBカラー8bit,カンバスカラー白に設定し開きます。
●ツールパネルの描画色をグレー(201/201/201)、背景色を黒(0/0/0)にしておきます。
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●フィルタ-描画-ファイバー(数値を35・1に)。さらにフィルタ-ピクセレート-水晶(数値を10に)。
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※ファイバーは乱数変化のボタンでムラ具合を変えることもできます。
※ピクセレート水晶をしておくと、後でライブトレースをかけた時にある程度ブロックっぽいかたまりのかすれを取り出すことができて、効果ラフと相性の良いかすれ具合に。

●イメージ-色調補正-ポスタリゼーション(5色に)。
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●名前を付けて保存。Photoshopはこれで終了。
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——-ここからイラレ———————
●Illustratorを新規ファイル・プリントで開き、さっき作ったPSDデータを配置し、埋め込み。
色ムラが横方向になるよう90°回転。
オブジェクト―ライブトレース―作成。とりあえず作成を押し、次でちゃんと設定します。
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●編集-ライブトレース-トレースオプション。グレースケール・5色に設定を変えてからトレースボタンをクリック。130721-08.png
●トレース内容が更新されました。編集-ライブトレース-拡張。グループ解除しておきます。
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●部分的に点々を取り出します。一番明るい色を一か所選択ツールでクリックし、選択-共通-塗り。同じ色の点々が全部選択されます。移動して取り出し、見やすいように黒く塗ります。
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●ムラになるようところどころ削除し、点々を減らしていきます。
点々を減らす作業には試行錯誤が楽なように、変形効果のコピーを水平と垂直用に2回かけました。こうするとリアルタイムでパターンの変化が見れてやりやすかったです。
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●効果でコピーされた様子。触れるパスは左上だけ。点々の削除はダイレクト選択ツールでちょこちょこ選択し、削除していきます。全体的にZっぽくなってほしい。
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●最初の状態から、右のようにかなり減らしました。変形効果のコピーを解除。
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●減らしたかすれオブジェクトをグループ化し、変形パネルで15mm×15mmに縮小。
塗りを0/0/0/0%の白に変えます(「無し」では無く白)。
このかたまりをシンボル(←すみません誤字) スウォッチパネルにドラッグし、新規パターンにします。
後ろを透かしたいので背景用のオブジェクトは付けないでOK。
かすれパターンスウォッチのできあがり。
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イラレのスウォッチのパターン-ベーシック-テクスチャにはこういうのが入っていて欲しい、と以前からなんとなく思っていたムラのある点々スウォッチ。
参考にしたのはこちらのフリー素材のグランジスウォッチ(all-free-download.comのページへリンクしています)です。手順はここから推測しました。