Illustratorでオブジェクトの角だけを丸くする：実践ポン・デ・リング編

ポン・デ・リングをパスのオフセットの重ねがけで描いてみようの回。
ブレンドとパスのオフセットの2度がけを使用します。５分位できれいに描けます。
※このブレンドの方法でビスケットも描けます。

ブレンドで大体の形をつくる

円ツールで18mmの小さな正円を描き、コピーしてもう一個増やします。（Ctrl+C→Ctrl+V）
正円はオレンジっぽい色で塗りにしておくとそれらしいです。

2つの小さな正円を選択し、オブジェクト-ブレンド。（Ctrl+Alt+B）
ブレンドのかかりかた（ブレンドオプション）はこの時点ではなんでもいいです。

別に40mmの大きな正円を描きます。

大きな正円を選択し、ハサミツールで一か所アンカーポイントをクリック。
パスが切れます。

ブレンドした最初の小さい正円の固まりと、大きな正円をまとめて選択し、
オブジェクト-ブレンド-ブレンド軸を置き換え。

かたまりを選択した状態で、オブジェクト-ブレンド-ブレンドオプション。
ポン・デ・リングは8つの丸があるのでステップ数7と入力。
ステップ数は両端以外に、途中いくつ欲しい？ということですが、

ハサミツールでパスを切ったことによって、両端は左図のように重なっています。
ステップ数の数え方に注意。
パスを切らないと右のようになり、円形にブレンド出来ません。

ポンデリングの丸が8個に見えるようになったところで
オブジェクト-ブレンド-拡張。
拡張後ダイレクト選択ツール（白矢印）で、重なっていた円を一つ選択し削除しておきます。

このかたまりを選択した状態で、パスファインダパネルの右上三角をクリックし、
複合シェイプを作成。

パスのオフセットの重ねがけで間を一気につなぐ

上のメニューから効果-パスのオフセットを選び、

5mmと入力（大きくなります）。

もう一度効果-パスのオフセット。-5mmと入力し、ラウンドを選択（つながった状態で小さくなります）。

できあがり。

外形通りのパスが欲しい時は

オブジェクト-アピアランス分割でパスが取れます。

中の空洞部分が要らない時は右クリックで複合パスを解除、さらにパスファインダ-合体。
この作り方はレース風のフレーム枠づくりなどにも応用できるかもしれません。
（追記2013.1.26　22:40最初の正円サイズを15から18mmに修正し合わせて図を描き変えました。）