鈴木メモ

Illustratorの練習メモとか、作ったものとかのブログです。

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ベジェ曲線の練習にハートは向いてないような気がする

      2014/06/15

前回の記事でハートを描いてたんですが、あれこれ描き方を試してて思ったんです。ベジェ曲線、それもペンツールの練習にハートは向いてないんじゃないかな?って。

 
昔ベジェ曲線の扱い覚えるのにハートは練習になるよって耳にしたこともあって、その時はうわ~ペンツール超難しい!私には無理!って挫折しちゃったんですけどでもその後もずっとベジェ曲線の練習=ハートって思ってたんです。
ハートを描き溜めてる最中も、そうそう、ベジェ曲線の練習になるしな、いい機会だって思って描いてたんです。でもさあ。
ハートは、ベジェ曲線の練習には難しすぎる
これは初心者向けじゃないだろう、せめてベジェ中級コースだろう。
だってハートって正解が無いもの。
 
そもそもハートって何だ?ってWikiとかHeartCurveとか調べてみたんですけど、これこそがハートの定型ってのが無いんですよ。あり過ぎるというか。
見慣れてるといえば
トランプのハートとかIラブNY Tシャツのハートとかあるんですけど、
ハートって各人の好みで思い描く形違いますよね。
“ハート”ってあっても、今描きたいのコレじゃなくてさ…って思ったりして。
 
その中で、ベジェ曲線で練習になるというハートはどれなんだか調べてもいまいちコレ!ってのが出てこない。
でもまあ色々あるハートの形のうち、下半分も曲線になってるハートがある。
多分ベジェ練習というからにはこの辺だろう。
そして多分ペンツール、少なくともハンドル操作で作るということだろう。
でペンツールでハートを描いていくんですが。
ハートはハンドルがV字になるとこがあってちょうど説明にいい!実践的!
みたいな事で練習向きなのかなと思ったんですが、
(参考書とかで見た気がする、ハンドル折り返しの解説図がハートって。)
対称性が重要なこの形で、わざわざハンドルを折りたくない。
だって練習で丁寧に描いたハートは正しいハートだと思うじゃない。
でもハンドルを折り返してペンツールで一周ぐるっと形取りしたハートって
自分でも使いたくないじゃない。
ハートは完全対称になってないから。
まあガイドやグリッドを活用すれば一応ハンドルも対称に近くなるけども、
普通に考えてここは左右反転で作った方がいいだろう。
ハンドルをAltキーで片方ずつ動かしたらハンドルの対称性が崩れる仕組みなのに、
あえて対称形でハンドル折り返しを練習しなくてもいいと思う。
(私が気づいてないだけでどこかにV字ハンドル対称機能が隠れてるんだろうか。)
だって初心者で上下に向かっての曲線も怪しいのに、左右の対称まで怪しいのってさすがに単純モチーフとしてはちょっと実用に耐えない…。
ハートをぐるっとベジェで一周。よし、練習になったな、削除!
て、皆そんなにストイックなの?
私、練習したら後で使えるハートが出来上がると期待してたんですが、
私が貧乏性なだけで、トレースして捨てるって普通割り切ってるものなの?
そういう手慣らし的なトレースチャレンジの一環としてのお題なの?
 
トレースチャレンジ用だと言うことで、まあいいとしよう。
でも、ベジェ的なハートってアンカーポイントもハンドルも結局のところハートによって微妙に違う。
いや、アンカーポイントとハンドルの操作だけで
微妙に違うハートが楽に描けるのがベジェのいいとこなんでしょうけど、
それはアンカーポイント位置、ハンドルの長さに細かく正解不正解と言えないということだ。
ぱっと見ほぼ同じに見えてもアンカーポイントの位置ちがったりする。
(下図:私がどれが練習に向いているハートの描き方にあたるのか分からないため
色々試してみたものの一部分。これらはペンツール+反転コピーで制作)
ハート比較
ルートが多すぎる。
これ、トレース用だとしても初心者の練習用モチーフとしては良さが完全に裏目に出てないだろうか。
それにベジェ慣れしてないうちはカーブが綺麗なんだか汚いんだか
描きながらそのジャッジが出来ない。
 
ハートに限らずあるベジェの基本前提~
・アンカーポイント数が少ない方が歪みにくい
・ハンドルは3分の1の長さが良い
・カドと頂点にアンカーポイントを打つ
という豆知識をもってしても簡単じゃない。
自分で決めたとこにアンカーポイントを打って
出来た!これが美しいカーブだ!という判断を自分でしなきゃいけない。
これは初心者にはハードル高すぎる。
おかしいと感じてもアンカーポイントの位置がそもそも違うのか、
ハンドルの長さなのか角度なのか分からないから直しようがない。
ハンドルをばたばたさせながら、勘でカーブの選別力を付けることになる。
ハートが、カーブの選別力を付ける練習として良いということだろうか。
えーもしかして練習ってそういうこと?
『自転車はどんどん転べばいずれ乗れるようになる』的練習法?
間違いじゃない、間違いじゃないけど、なんか、考えてたのと違う…。
 
大体ベジェで描いたらそこそこどれもハートに見えちゃうんですよ。
世に流通してる印刷物だってちょっと歪んでるハートを見たりする。
で、ふと思ったんです。
あれは綺麗に描けなかったんじゃなくて、
その人の許容範囲のキレイなハートなんじゃないか?て。
てことはキレイに完成したと当人(私)が思っていても
人から見ればこれ歪んでるじゃんってこともあるんじゃないか?
私の描いたハート、公開してますけどひどいものかもしれませんよ。
半年位して自分でうわー汚いってなるかもしれない。
自分にとって歪みが曖昧で分かりにくいのに
他の人から見れば一目瞭然で違和感を覚えられる形だなんて
初心者泣かせ過ぎる。
 
私、ずっとハートをベジェ曲線界のバイエル的に思ってたんですけど、
もしかしたらこれ違いますね。
うん、これきっと勘違いしてた。
“ハートは他のモチーフよりも
効率良くベジェ曲線を会得しやすいプロセスが隠されており
練習すれば一定の品質のものが描ける…
そのハートはもちろん定型にのっとって美しい…”
とかを勝手に期待してたんですが
そういうことでは、無いですね。多分別にプロセスは隠れていない。
 
まとめ)ペンツールの練習でハートを描くことと、ハートが必要でハートを描くことはおそらく別物だ。
 

………
※指導者さんのもとでハートを描くぶんには練習になると思います。
あくまでもベジェ練習=ハートの噂をたよりに独習でやってみた実感です。
アンカー位置とハンドルの長さを先に明確に提示してくれるか、
少なくとも出来上がりのものの歪みにツッコミを入れてくれるかするならいいと思います。
※もしこれからハートが必要でハートを描こうとしてる人がいるならば『ハートは色んなやり方で切り抜けられる、初めてのペンツールでハートを描くな』と言いたい。だってペンツールでハートって最初なら相当時間かかるし難しいよ。

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